男性へのHPVワクチン任意接種費用の助成について

更新日:2025年04月01日

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滑川市では、肛門がん、尖圭コンジローマ等の発症、合わせて子宮頸がんの予防を期待し、HPVワクチンを任意接種する男性に対し、経済的な負担を軽減するため、任意接種に要する費用の全額を助成します。

HPV(ヒトパピローマウイルス)とは

HPVは皮膚や粘膜に感染するウイルスで、女性の子宮頸がんの原因とされ、男性においても特定のがんや性感染症を引き起こすとされています。主な感染経路は性交渉と言われています。

HPVに感染をしても必ずがんや性感染症になるわけではありません。多くの場合、ウイルスが自然に排除されますが、そのままとどまることもあります。長い間排除されずに感染したままでいると子宮頸がんが発生すると考えられています。

子宮頸がんは、早期に発見されれば比較的治療しやすいがんですが、進行した場合には治療は難しいとされています。

HPVワクチンとは

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。

現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。このうち、日本において男性への接種が認められているのは4価ワクチン(ガーダシル)のみです。

自分や大切なパートナーを守るため、感染する前のワクチン接種について考えてみましょう。

助成を受けることができる方

以下の条件を全て満たす方が対象となります。

・接種日において滑川市内に住所を有する男性
・小学校6年生から高校1年生に相当する方
   ※令和7年度に対象となる方は、平成21年4月1日から平成26年3月31日の間に生まれた方です。
・HPVワクチンの任意接種を希望し、これから接種を予定している方
・過去にHPVワクチンの任意接種費の助成を受けていない方

対象のワクチンについて

現在男性への接種が認められている下記ワクチンを助成の対象とします。

組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)
(ガーダシル:製造販売元 MSD株式会社)

  効能または効果(添付文書より:太字の箇所が男性に対する効果または効能)
   ヒトパピローマウイルス6、11、16及び18型の感染に起因する以下の疾患の予防
   ・子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌)及びその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1、2及び3並びに上皮内腺癌(AIS))
   ・外陰上皮内腫瘍(VIN)1、2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1、2及び3
   ・肛門癌(扁平上皮癌)及びその前駆病変(肛門上皮内腫瘍(AIN)1、2及び3)
   ・尖圭コンジローマ

  接種回数及び間隔(添付文書より)

   1年以内に3回の接種を終了することが望ましい。なお、本剤の2回目及び3回目の接種が初回接種の2ヵ月後及び6ヵ月後にできない場合、2回目接種は初回接種から少なくとも1ヵ月以上、3回目接種は2回目接種から少なくとも3ヵ月以上間隔を置いて実施すること。

注意事項

助成の対象となるのは、任意接種である男性へのHPVワクチンの接種です。

任意接種とは個人が感染症にかかったり重症になるのを防ぐために受ける予防接種であり、万が一、副反応により健康被害が生じ、それが副反応によるものと判定された場合は、定期接種とは異なる制度(医薬品副作用被害救済制度)での救済となりますことをご了解ください。

医薬品副作用被害救済制度について(外部リンク)

助成内容

任意接種に直接要した費用の全額とし、3回を限度とします。

助成対象医療機関

滑川市が指定する下記医療機関にて接種してください。

指定医療機関一覧

医療機関名 所在地 電話 予約
厚生連滑川病院 常盤町119 475-1000 必要
吉見病院 清水町3-25 475-0861 必要
荒川内科クリニック 下小泉町1-1 475-0001 必要
石坂医院 嘉大窪737 477-1818 必要
おのうえこどもクリニック 柳原26-8 475-6677 必要
かづみファミリークリニック 堀江182-1 476-0558 必要
くるまたにクリニック 上小泉395 476-5122 必要
中村内科医院 中川原188-1 476-6222 必要
毛利医院 四間町527 475-0054 必要

※全ての医療機関で予約が必要ですので、必ず予約してください。

助成の流れ

1.市に助成申請をする

2.市が助成券を発行する

3.医療機関に接種の予約をする

4.助成券を使って医療機関で接種する(費用を支払う必要はありません)

5.医療機関が市に費用を請求し、市が医療機関に支払う

助成券について

有効期限

1.発行の日から1年間

2.16歳となった年度の末日(3月31日)

どちらか早い日となります。

また、助成券は再発行しませんので、紛失しないよう大切に保管してください。

申請方法

以下のいずれかの方法で申請してくだい。

1.市民健康センターへ来所し、申請書を提出。原則として、その場で助成券を発行します。

2.インターネットで申請。後日、助成券を郵送します。

注意事項

・1・2ともに、助成を受けることができる方の保護者が申請してください。

・来所による申請の場合は、保護者の方の本人確認書類をご提示ください。
また、助成対象となるお子さんの来所は不要です。

・インターネットによる申請の場合は、お手元に助成券が届くまで1週間程度かかります。余裕を持って申請してください。

申請書

滑川市男性へのHPVワクチン任意予防接種費助成申請書(PDFファイル:157.8KB)

【記入例】滑川市男性へのHPVワクチン任意予防接種費助成申請書(PDFファイル:190.1KB)

※市民健康センター窓口にて申請書を記入していただくことも可能です。

インターネットによる申請

インターネットによる申請はこちらから(外部リンク)
※受付開始は令和7年4月1日午前0時からとなります。

ワクチンの副反応について

ワクチンの接種により、副反応(副作用)が起きることがありますが、多くは、発熱したり、注射した部分が腫れるといった、比較的軽く、短期間で治るものです。ごくまれに、重いアレルギーなど、重症の副反応が起きることがあります。
日本では、ワクチンの安全性を確認するため、ワクチン接種後に生じた症状について継続的に情報収集を行っています(副反応疑い報告制度)。(厚生労働省HP 予防接種情報 よくある質問より抜粋)

HPVワクチンの副反応について

HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

また、ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、稀に重い症状(アナフィラキシー・ギランバレー症候群等)の報告もあります。(厚生労働省HP 予防接種情報 よくある質問より抜粋)

HPVワクチンの副反応等の詳細については関連リンクの「HPVワクチンに関するQ&A」にてご確認ください。

健康被害救済制度について

万が一、任意接種として受けた予防接種の副反応により健康被害が生じ、それが副作用によるものと判定された場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象となります。

なお、定期接種の場合は予防接種法に基づく救済制度(予防接種健康被害救済制度)が整備されています。

予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省)

関連リンク

予防接種 よくある質問(厚生労働省)

HPVワクチンについて(厚生労働省)

HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(厚生労働省)

この記事に関するお問い合わせ先

市民健康センター

〒936-0056 
富山県滑川市田中新町127番地
電話番号:076-475-8011 ファクス :076-475-8243

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